鎌倉市海水浴場は7月1日、海開きを迎える。条例改正により規制を強化した昨年と同様、砂浜での飲酒や音響機器の使用を禁止し、違反者には中止や退去を命じられるようにした。海の家の営業時間については「午後8時30分以降の新規客を受け入れない」ことを明文化。市は「規制の周知徹底に努め、誰もが安心安全に楽しめる海を目指す」としている。
鎌倉市は昨年「マナーアップ条例」を改正し、砂浜での飲酒、音響機器の使用や入れ墨の露出など8項目を「禁止行為」とし、中止・退去命令を出せるようにした。その結果、市への苦情件数は22件と、その前年の60件と比べて約3分の1に減少。今年の海水浴場の運営にあたっても同様の規制で臨む。
また、飲酒の規制については海水浴場に到着する前の周知を重視。「昨年に引き続き、駅や海岸入口での警備員による呼びかけを徹底していきたい」と話している。
海の家の営業時間については昨年、市と事業者との間で終業時間として定めた午後8時30分以降も営業を続けている店舗が一部あったことなどから、営業時間の「定義」を明確化。その結果、「午後8時30分以降は新規の入店を受け入れず、速やかに閉店作業を開始する」ことが確認された。
海岸を巡回し、禁止行為が発見された場合に注意を促す委託警備員の延べ人数は昨年653人から、595人となった。これは昨年の経験を生かし、繁忙期に人員を拡充させ、閑散期には減らすなどした結果だという。また、職員によるパトロールも行う予定。
海水浴場の開設期間は8月31日(水)までの62日間。
2市1町でキャンペーン
6月24日には海開きした逗子海水浴場で、松尾崇鎌倉市長、平井竜一逗子市長、山梨崇仁葉山町長が合同会見し、今夏の主な取り組みやそれぞれの市町の海水浴場の現状を説明した。
鎌倉市・逗子市・葉山町は昨年に続き、海水浴客に向けたマナー向上キャンペーンを合同で実施する。オリジナルTシャツの制作やインターネットを活用し、広くメッセージを発信していくという。
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