鎌倉市内の小中学生が市議会を模擬体験する「かまくら子ども議会」が7月28日、市議会本会議場で開催された。これは自らの言葉で市長らに質問することで、鎌倉市が抱える課題や、議会制民主主義、地方自治の仕組みについて学んでもらおうというもので、今回で16回目。
当日は松尾崇市長や中澤克之議長のほか、各部次長らが出席し、本番さながらの雰囲気のなか開会。市立小学校8校、中学校5校と清泉小学校に在籍する28人が「発言席」に立ち市長らに質問をぶつけた。
子どもたちは全体テーマ「鎌倉の未来を考える」をもとに、産業や福祉、環境、人権など9つの分野から質問を用意した。
御成小学校稲場悠斗議員
Q「福岡市ではごみの夜間収集を行っています。夜間にパッカー車が市内をまわることで防犯や防災に役立っているようです。また、夜はカラスが眠っていて、ごみの散乱がないようです。ただ課題もあり、ごみの夜間収集は深夜から夜明けの特殊業務のため、コストがかかるようです。鎌倉市として今後このような制度を行う予定はありますか」
A「福岡市での取り組みについては承知しており、鎌倉市におけるごみ収集を考える際にも参考にしました。稲場議員もご指摘のように、メリットもありますが、コストや人員確保の点で課題があります。また、鎌倉市特有の問題としては、細く入り組んだ道や山間部も多いので、収集中の交通事故の危険性がより高まると考えています。現時点で夜間収集の計画はありませんが、今後とも、最適な収集方法について検討を進めていきます」
第二中学校清水礼慈議員
Q「先日、私の学校に来た教育実習生が、駅周辺で観光客によるポイ捨てをよく見かけると話していました。私の見た限り、鎌倉駅周辺のゴミ箱はお店の中ばかりで公共の物はひとつしか見当たりません。これではごみは増えていくと思います。今後、ごみ箱を設置したり、目立たたせる計画はあるのでしょうか」
A「ごみ有料化にともない、JR鎌倉駅西口にあったごみ箱を撤去しました。観光客の方に対しては自分が出したごみは持ち帰ってもらうというのが基本的な考えです。きれいな鎌倉を維持するために、周知を徹底していきます」
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