本紙でヒトコマまんが「サン・サン家族」を連載していた漫画家の小山賢太郎先生が7月6日、76歳で亡くなった。3月末に食道がんが見つかり、4月下旬から治療を受けていた。前日夕方まで家族と会話を交わすなど元気な様子だったが、未明に急変したという。
市内材木座出身の小山先生は、東京証券取引所のサラリーマンとの「二足のわらじ」を履く異色の漫画家としても知られた。ピーク時には新聞や雑誌など、10紙以上に漫画やイラストを掲載。本紙読者の多くもその作品を目にしていたと思う。
ひょんなことから縁が生まれ、「サン・サン家族」がスタートしたのは2010年1月。今年3月25日号まで83回にわたって掲載させていただいた。
ほのぼのとした作品のタッチと同様、先生も気取らない素敵な人だった。作品を受け取りにお宅に伺った際は、必ずお茶とお菓子を用意して待っていて下さり、師と仰いでいた漫画家の横山隆一との交流やサラリーマン時代のエピソードなど様々な話を聞かせていただいた。また文化人からスポーツ選手まで交友関係も幅広く、先生の紹介で紙面に登場した人も数多い。
作品を二度と紙面に登場させられないことはもちろん、楽しかった先生とのお茶の時間が二度と来ないことが寂しくて仕方がない。もっとお話を聞きたかった。ご冥福をお祈りします。
鎌倉編集室編集長、井方照雄
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