9月19日の敬老の日に合わせて、市は「敬老祝い事業」を実施した。
当日、松尾崇市長らが市内最高齢で107歳の小泉四郎さん宅や高齢者入所施設を訪問し、100歳以上の市民にフラワーアレンジメントを贈呈した。
市内最高齢として祝福された今泉台在住の小泉さんは1909(明治42)年生まれの107歳。山形県出身で、専門学校卒業後にモノゲン洗剤の製造会社で働き始めた。転勤を繰り返し、第二次世界大戦の終戦を迎えたのは、中国の工場で工場長をしていたとき。現地にいた多くの日本人が迫害されるなか「中国の人に高圧的な態度をとらなかったから従業員から慕われた」という小泉さんは当時の政府から依頼されて3年間、現地に残り技術指導を請け負ったという。
帰国後も全国を転々とし、40年ほど前、今泉台に家を建てた長男と暮らし始めた。現在は長男夫婦と3人暮らし。定期検診で主治医から「特に悪いところが見当たらない」と言われるほど健康なのが自慢だ。
年齢とともに足腰は弱りつつあるが、牛丼や天丼、うなぎを好んで食べ、3年前までは1人で大船まで出かけて喫茶店でコーヒーを飲むことを楽しみにしていたという。小泉さんは「何でもよく食べる。それが元気の理由だと思います」と語った。松尾市長は記念品のフラワーアレンジメントを手渡し「また来年もお会いしましょう」と小泉さんに声をかけた。
市内の65歳以上は5万3648人。今回の事業の対象となる100歳以上は144人となっている。
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