「日本語の美しさを伝えたい」と毎週土曜日に建長寺正受庵で行われている「親と子の土曜朗読会」が今年7月、600回の節目を迎えた。これを記念する特別プログラムが11月19日(土)、建長寺法堂で開催される。
この朗読会は2005年1月、地元出版社かまくら春秋の関係者らが中心となりスタートした。当時、若者の言葉の乱れが社会問題となっており「美しい日本語を耳にする機会を提供することで、子どもたちに言葉への関心を高めてもらいたかった」という。
翌年には「日本語の美しさを伝える会」(伊藤玄二郎代表)が発足。同会の主催により、毎回、小説や童話、詩などを俳優をはじめプロの語りで聞かせてきた。
また過去には、やなせたかしさん、井上ひさしさん、角野栄子さんらが「自作を語る」と題した企画を開催したことも。同様の取り組みは他の地域でも始まるなど、広がりを見せている。
この間、朗読会は1回も休むことなく続けられ、7月16日で600回を迎えた。同会の田中愛子さんは「参加者から詩集を発行した子どもが出るなど、手ごたえを感じている。これからも地道に続けていけたら」と話す。
名作を歌とともに
600回を記念する特別プログラムが11月19日、建長寺法堂で開催される。午前11時開演。
第1部で「心によりそう詩をよむ」と題して、朗読会に参加する小学生6人、高校生3人が『自らに』(堀口大學)、『希望』(やなせたかし)などを朗読。第2部では、鎌倉に居を構えたことでも知られる竹山道雄の『ビルマの竪琴』をピアノ演奏と歌を加えた作品にアレンジして上演する。
入場料は無料(建長寺入山料高校生以上300円、小・中学生100円は別途必要)。定員は先着200人。問い合わせは同会事務局【電話】0467・24・7223田中さん、玄さんへ。
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