JR鎌倉駅東口を出てすぐの鎌倉駅前交番がこのほど、県内で初めて「外国語対応モデル交番」となった。外国人観光客の急増に対する体制の充実が狙いで、12月1日には英語による事情聴取訓練も実施された。
神奈川県警は2020年の東京五輪・パラ五輪の開催に向け、鎌倉駅前交番を11月18日から、「外国語対応モデル交番」として運用を開始した。同交番には、県警内の公募で選ばれた英語の堪能な男性警察官3人と女性相談員2人が、交代しながら24時間体制で勤務している。
また、20カ国語が翻訳できるタブレットも用意するなど、急増する外国人観光客への対応強化を図る。
12月1日には、外国人被害者への事情聴取訓練が初めて実施された。当日は通訳者の女性が外国人観光客役となり、JR鎌倉駅構内で財布やパスポートなどが入ったバッグを盗まれたという想定で行われた。
女性は110番をして事情を説明。オペレーターの誘導で鎌倉駅前交番へ向かい、事情聴取を受けた。対応にあたった2人の警察官は、けがの有無や被害品、容疑者の特徴などについて英語で聞き取りを行い、捜査本部へ随時報告。その後の容疑者役の男性の身柄確保につなげた。
被害者役を務めた女性は「英語のやりとりに問題はなく、頼もしかった」と振り返り、男性巡査は「日頃から外国人観光客に対し、落し物や道案内の対応をしていた経験が生きた。実際に事件が発生した時も、冷静に対処したい」と話していた。
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