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「認知症になってもサーフィンができる」 50代男性の挑戦が話題に

社会

掲載号:2016年12月9日号

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波の上を進む川名さん(上写真手前)挑戦を終え笑顔(下写真・前列左から4人目)
波の上を進む川名さん(上写真手前)挑戦を終え笑顔(下写真・前列左から4人目)

 市内に住む若年性認知症の50代男性がこのほど、サーフィンへの挑戦に成功し、介護従事者らの間で話題となっている。「若い頃熱中していたサーフィンをもう一度楽しんでほしい」という家族の願いを聞いた地域の医療・介護関係者らのサポートにより実現したもの。12月20日には報告会も行われる。

 川名賢次さん(59)は8年前、若年性認知症と診断された。サーフィン挑戦のきっかけは9月に行われた「RUN伴」というイベント。認知症への理解を深めてもらおうと、当事者らがたすきをつなぐこの取り組みに参加し、材木座エリアを走った。

 川名さんはこの時、由比ガ浜でデイサービス施設を運営する柴田康弘さんと知り合う。妻・裕美さんから、川名さんが20代の頃サーフィンに熱中し大会にも出ていたこと、家族としてもう一度海に出る機会がないか考えていることを聞いた柴田さんは、医療・介護に従事するサーフィン愛好家の団体「ナミ・ニケーションズ」に呼びかけて、川名さんが再びサーフィンを楽しむ機会を設けることにした。

 迎えた10月23日の材木座海岸は、抜けるような青空となった。現在、道具の使い方が分からないなど「実行機能障害」と呼ばれる症状がある川名さん。最初はボードの上に腹ばいになることも上手くいかなかった。

 それでもナミ・ニケーションズのメンバーや、同じくサーファーの息子・健太さんのサポートを受けながら波に向かい続けていると、立ち上がることこそ出来なかったものの、見事に波をとらえ岸までたどり着いた。

 終わった後も自ら「もう一度やりたい」というなど、充実した表情を見せていた川名さん。「自分が好きなことを体験することで本人にも自信がつく。湘南地域には昔サーフィンを楽しんでいた人も多いので、新しいケアのかたちにもなれば」と柴田さんは話している。

福祉センターで報告会

 今回の取り組みは、12月20日(火)に市福祉センターで開催される「地域連携ミーティング 当事者が望む支援について考えよう」(かまくら認知症ネットワーク主催)で報告される。午後6時45分から8時30分まで。

 当日は川名さん本人、柴田さんが出席するほか、認知症ネットワーク代表の稲田秀樹さんによる「ワーキングデイでの社会貢献活動」に関する報告、意見交換や交流会が行われる。

 認知症当事者と家族、介護・医療・福祉関係者が対象だが一般の人の参加も可能。定員50人。参加費500円。問い合わせは【電話】0467・47・6685へ。

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