ウォーキングイベント「かまくら歩き愛(め)です」を主催する 高橋 潤さん 横浜市在住 40歳
まちの健康を支える場所に
○…1万歩を目標にまちを歩くことで健康増進を目指すとともに、地域に対する愛着も高めてもらおうという「かまくら歩き愛(め)です」を12月11日(日)に開催する。「初めての試みですが、商店街など多くの人の協力で形にできました。これを機にウォーキングが習慣になって、健康な人が増えれば」と意気込みを語る。
○…普段の顔は「ソニア調剤薬局」(御成町)の経営者。横浜市泉区で薬局を営む両親のもとで育ったが「『薬屋』に将来を縛られるのは嫌だった」と高校卒業後は引っ越し業者やピザ屋、警備員など職業を転々とした。バンド活動に熱中したのもこの頃。「ギターの腕はイマイチ」だったが、持ち前のコミュニケーション力を発揮し、ライブの開催や練習場所の確保に奔走した。「必死にやっていただけですが、この経験からマネジメントや経営に興味を持つようになりました」。その後、母親から「経営者になりたかった」と創業の動機を聞いたことを機に「家業の印象ががらりと変わった」と25歳から両親の下で働く。現在は鎌倉、横浜の3店舗を任されている。
○…団塊世代の力を生かした地域活性化や健康増進を考える勉強会「GS世代研究会」に参加し、同会が全国規模で展開している「歩き愛です」の取り組みを知った。「お店を訪れる常連さんも高齢者ばかり。健康づくりに携わる者として何かしたかった」と鎌倉では初となる開催を決めた。今回、店を起点に3〜5キロの3つのコースを設定したが「無理なく楽しく1万歩歩けるコースにしたい」と全て実際に歩いたという。「薬局を地域の人の健康を支える場所にしていけたら」と意気込みを語る。
○…家族は妻と6歳の長女と7カ月の長男。携帯電話の写真フォルダは、かわいい盛りの子どもたちでいっぱいだが「家業を継いでほしいとは全く思っていない。様々な経験をして、自分の道を見つけてくれたら」と目尻に皺をよせた。