大船警察署(田畑直義署長)は2月20日、県警察学校で開催された第46回神奈川県警察逮捕術大会のC組で優勝した。田畑署長は「優勝は20年ぶりで大変うれしい。これからも市民の方にも安心してもらえる警察署となるよう精進していきたい」と話している。
逮捕術は抵抗する犯人を制圧・逮捕するための術技で、素手で対峙する徒手をはじめ警棒、短刀、警杖という4つの手法がある。
神奈川県警では毎年、警察署の規模別に3組に分けて大会を実施しており、大船署は今回、小規模署18チームが出場したC組団体戦に出場した。
大会はトーナメント方式で、先鋒・徒手対徒手、次鋒・警棒対警棒、中堅・徒手対短刀、副将・警棒対短刀、大将・警棒対警杖の5戦で争われる。過去19年間、優勝から遠ざかり「周囲からはほぼノーマークだった」という同署だが、柔道で県特別訓練員に選ばれた経験のある砂坂巧さんを中心に実力のあるメンバーを揃え、チーム一丸となって練習に取り組んできた。
最大の山場は2回戦の栄署戦。先鋒が敗れたものの次鋒、中堅が勝利、副将、大将が手堅く引き分け、2対1で難敵を退けた。これで勢いに乗った同署は、決勝でも川崎臨港署を2対1で破り、20年ぶり2回目となる優勝を飾った。
次鋒で全勝し優勝の立役者となった加藤大輔さんは「仲間を信頼しリラックスして臨めた」と笑顔。最年少ながら大将を務めた本多祐二さんは「先輩方のサポートで思い切って試合ができた」と振り返った。田畑署長は「優勝によって市民が安心できる警察署だとアピールできたと思う。これからも署全体で精進していきたい」と話した。
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