約20年前の改築で姿を消した御成小学校の木造校舎を題材にした写真展が、3月30日(木)まで材木座のギャラリーで開催されている。会場では11年にわたって同校で教鞭をとった教諭が、当時撮影した作品を展示。また昭和50年代の鎌倉を江ノ電が巡るジオラマも展示され、話題となっている。
ギャラリーAKI(材木座1の4の5)で「思い出の御成小学校木造校舎III」と題した写真展を開催しているのは、材木座在住の小林進さん(64)。小林さんは1975年以降、市立小学校の教諭を務め、現在も西鎌倉小学校で臨任教諭として働く。
特に81年から92年まで勤務した御成小学校では、33年に建てられた木造校舎に強い愛着を抱いていたといい「古く使い勝手の悪い部分もありましたが、ところどころにアーチ構造が取り入れられているなど、何とも言えない趣があった」と、児童のいない時間を見計らっては校舎の姿をフィルムに収めた。
その後校舎は取り壊され、99年に改築が完了。定年退職を機に「かつての木造校舎の姿をもう一度見てほしい」と考えた小林さんは、撮りためた数百枚のなかから約20点を選び、2015年3月に初めての写真展を開催。16年3月にも実施し、今回が3回目となる。
江ノ電ジオラマも
そして会場を訪れた人の目をひときわ引いているのが、大きなジオラマだ。制作したのはカメラマンの釣巻崇さん(67)。本業のかたわらジオラマ作家としても活躍する釣巻さんと偶然知り合ったことから、小林さんが依頼し、昨年の写真展に合わせて完成した。
「昭和55年の鎌倉」をイメージし、小林さんがかつて勤務した稲村ケ崎小学校のほか極楽寺駅、腰越周辺などを精緻に再現。懐かしい風景のなかを「タンコロ」が走る姿は「ノスタルジーたっぷり」と評判で、小林さんは「懐かしい鎌倉の風景を見に来てもらえれば」と話している。
写真展は3月30日(木)まで開催中。午前10時から午後6時(最終日4時)まで。27日(月)休館。詳細は【電話】0467・22・0930へ。
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