鎌倉文学館(富岡幸一郎館長)の来館者数が6月6日、300万人に達し、記念式典が行われた。1985年の開館から33年目での大台に、富岡館長は「これからも展示や企画を通して、文学に親しんでもらえる施設を目指す」と話している。
節目の来館者となったのは茨城県水戸市から来た大森彰子さん(48)。バラや建物を見ようと、今回初めて訪れたという。富岡館長は「遠くから来てくださって嬉しい。ぜひ、満喫していただければ」と話し、花束と記念品を贈呈。大森さんは「びっくりしたけれど良い思い出になった」と笑顔で話していた。
年間10万人超が来館
鎌倉文学館は1936年、加賀藩前田家第16代当主・前田利為が建てた鎌倉を代表する別荘建築。
戦後、デンマーク公使や故佐藤栄作元首相が別荘として使用した後、1983年、前田家から鎌倉市に寄贈された。
その後、鎌倉ゆかりの文学者を紹介する鎌倉文学館として85年に開館。2000年には本館が国の登録有形文化財に指定された。
同館によれば96年に100万人、07年に200万人を達成。年間を通じて展示や講演を開催し、敷地内のバラが見頃を迎える季節にはイベントを開催するなど来館者数増に努め、近年は年間10万人以上が訪れているという。
現在は夏目漱石の生誕150年を記念した特別展「漱石からの手紙 漱石への手紙展」を7月9日(日)まで開催している。
展示の詳細や問い合わせは【電話】0467・23・3911またはHP【URL】www.kamakurabungaku.comへ。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|