鎌倉版 掲載号:2017年9月22日号 エリアトップへ

「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」の成年女子5000mW(競歩)に県代表で出場する 田牧 明花音さん 寺分在住 17歳

掲載号:2017年9月22日号

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夢への道標、全力で

 ○…このままでは終われない――。言葉にならない悔しさを闘志に変えた。高校生活の集大成として臨んだ今夏のインターハイ。全国から名うての選手が集う中、3位でゴールするも終盤に歩形が乱れ、無念の失格。有終の美を飾ることができなかった。引退を先送りし、8月の関東大会では3位に入賞。来月愛媛で行われる国体では、県代表として再び全国の舞台を踏む。国体出場は、実に逗子高校40余年ぶりの快挙だ。

 ○…最初はむしろ競歩が嫌いだった。始めたのは高校1年の春。駅伝練習の一環で取り入れたのがきっかけだった。顧問の勧めで初めて出場した大会は惨敗。その後も続けたが、「早く走れるようになりたくて逗子高校に入ったのに、なんで歩いているんだろう」とやきもきする日々は続いた。転機は1年後。県大会で一緒に練習に励んだ上級生がすんでのところで全国行きを逃し、悔し涙を流す姿をみて気持ちが奮い立った。「先輩の代わりに自分が全国に行くんだ」。一から練習を見直し、歩形を改良して徹底的に走り込むと次第にタイムが伸びるように。冬には初めて23分台を叩き出し、「自分でも頑張ればできる」と自信をつけていった。

 ○…苦杯を喫したインターハイ後、しばらくは競技と距離を置いた。もう一度自分を見つめ直し、将来を見据えてやりたいことは何か。自然と出てきた答えが競歩だった。「もっと強くなって、いずれ五輪に出たい」。競歩で夢舞台に立つことは、いつしか自分の目標になっていた。

 ○…今や高校生ではトップ選手の一人。元日本選手権覇者が指導する大学から「一緒に東京五輪を目指さないか」と声がかかり、夢への道標は見えている。その前に、高校最後の舞台で結果を残すこと。インターハイの雪辱を果たすだけでなく、支えてくれた両親や教諭に恩返しをしたい気持ちもある。「県代表の自覚を持って、一生懸命頑張りたい」と言葉に力を込めた。

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