流鏑馬の演武や乗馬体験を通じて、武家文化や馬に親しんでもらおうというイベントが10月22日(日)、山崎浄化センター敷地内で開催される。主催する市民団体は、鎌倉を「馬のいる街」にすることで、伝統文化の継承や世代間交流、教育に生かすことを目指している。
「『やぶさめ』をみよう!」と題したこのイベント。当日は、午後1時30分から流鏑馬の演武が行われた後、曳馬での乗馬体験(1回500円)が行われる。4時頃終了予定で小雨決行。
主催する「鎌倉馬のいる街プロジェクト」(北條隆男代表)は、2年前に発足した市民団体。その名の通り、市内で休遊地などを借り受けて馬を飼育し、乗馬体験などのイベントを開催したり流鏑馬に参加することを目指している。
獣医師の資格を持つ代表の北條さんは「流鏑馬は武家文化を代表する行事の一つだが、鎌倉で馬は飼育されていないので、他の場所から呼ぶことになる。地域で馬を飼育することで貴重な伝統文化を受け継ぐとともに、もっと市民に馬を身近に感じてもらいたいと思った」と狙いを話す。
昨年6月には流鏑馬の実施団体である小笠原流の協力を得て、市内常盤の北条氏常盤亭跡で曳馬や歩射行事を実施。以後、同年11月、今年5月にも同様のイベントを開催してきた。
馬の飼育を実現するには、場所やスタッフの確保、馬の調達などまだまだハードルは多いが、北條さんは「馬は比較的飼育がしやすいうえに感情表現が豊かでコミュニケーションをとることができるため、命を身近に感じることが癒しにつながる。学校などに貸し出すことで、動物を介在した教育や世代間の交流促進にも活用できる。馬に乗って市内を巡るツアーの開催など、観光面でも地域に貢献したい」と話している。
問い合わせは北條さん【携帯電話】090・4523・1276、または【メール】hojosw20@gmail.comへ。
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