鎌倉に本社を置くIT企業カヤックと「鳩サブレー」で知られる豊島屋が来春、市内に保育施設を開設するため準備を進めている。
スマートフォン向けゲームなどウェブコンテンツの作成を事業の中心としながら、「カマコン」をはじめとした鎌倉の地域特性を生かした多様性のあるまちづくりにも積極的に取り組んでいるカヤック。移住を決めた社員に手当を出すなどのユニークな制度を設け、「鎌倉に住み、鎌倉で働く」を実践している。
そんな同社は来年、市内に新たな社屋を建設する予定で、現在横浜のオフィスで働く社員約250人の多くが鎌倉で働き始める見込みだ。
しかし待機児童数が県内で上位になることが多い鎌倉では、子育て世代の社員が子どもの預け先に苦労することが予想された。
そこで同社が連携を呼びかけたのが、豊島屋だった。協議の結果、両者が設置者となって、来年4月に保育園を開設することが決定。内閣府が事業所内への保育施設設置などを促進するために設けた「企業主導型保育事業」の適用を申請中で、今月中旬の認可を見込んでいる。
「まちの保育園 鎌倉」と名付けられたこの施設は、本覚寺近くの民家を改修して開設する。定員は19人で対象は0〜2歳児。
運営は都内を中心に「まちの保育園」を展開するナチュラルスマイルジャパンのアドバイスを受けながら、逗子・葉山での認可外幼稚園に実績のある一般社団法人telacoya921が担う。
利用できるのはカヤックと豊島屋の社員が中心だが、地域からの受け入れ枠も設ける予定。カヤックの担当者は「地域枠については、今後の申し込み状況を見ながら、割合を決定する。当社と豊島屋がやる意味を考え、相乗効果を出していきたい。保育士や保護者とも話し合いながら、通ってくる子どもたちにいい影響が出るような施設にしていく」と話している。
同施設についての地域向け説明会が12月10日(日)、鎌倉生涯学習センター4階第6集会室で開催される。時間は午前10時から11時。【URL】https://hoikuen.kayac.com/の応募フォームから申し込みを。
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