鎌倉版 掲載号:2018年1月12日号
  • googleplus
  • LINE

2018年平昌(ピョンチャン)パラリンピックで選手団長として日本代表チームを率いる 大日方(おびなた) 邦子さん 横浜市内出身 45歳

小さな「できた」を積み重ねて

 ○…3月に韓国・平昌で開催されるパラリンピックに日本代表選手団長として臨む。自身もかつて代表選手として94年のリレハンメルから長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバーと5大会連続で出場し、金メダル2個を含む10個のメダル獲得は日本人の冬季最多。「他の世界大会と比べても特別な大会。独特な雰囲気の中でも普段の実力を発揮できるよう、選手をサポートしていきたい」

 ○…県立柏陽高校2年の時に、座ったままでも滑れるチェアスキーの存在を知り、冬は月に1回ほどの頻度でゲレンデに向かった。初挑戦のリレハンメルは「出るだけ」だったが、その後に練習を本格化させた。そして迎えた98年・長野。冬季大会での日本人女性初の金メダルを手にした。そのことは自身だけでなく、パラリンピックの認知度をも上げることにつながった。その後も選手時代は海外で練習を重ね、1年の半分を雪上で過ごした。

 ○…交通事故で足を失ったのは3歳の時。父の手があとわずかでも遅ければ、足だけでは済まなかった。「命が残っているというのは、きっと何か意味があるのよ」。母の言葉はいつも背中を押した。一方で、当時の記憶は幼すぎて残っていない。そのため義足での生活に抵抗はなく、木登りやブランコが大好きだった。学級委員にも手を挙げるほど活発な姿に、「障害者なんだから大人しくしていればいいのに」との心ない声もあった。だが、「できることはなんだろう、どうしたらできるだろうっていつも考えてた。些細なことでも、『できた』っていう喜びは大きかった」。ひたむきな好奇心で道を拓いてきた。

 ○…「選手を見て、かっこいいでも、かわいいでもいい。『あの選手の太もも、すごいな』でもいい」。それは例えば、片足で可能性を追い続けるアスリートとの出会いにもなる。「障害があるないは関係ない。いろんな競技を知って楽しんでほしい」。祭典を前に声は弾む。

鎌倉版の人物風土記最新6件

石渡 康裕さん

鎌倉商工会議所青年部(YEG)の新会長に就任した

石渡 康裕さん

4月13日号

榎本 浩さん

「日比谷花壇大船フラワーセンター」の新園長

榎本 浩さん

4月6日号

藤田 彩歌さん

3年間のイタリア留学を終え、4月21日に市内で帰国記念公演を開くオペラ歌手

藤田 彩歌さん

3月30日号

釣巻(つりまき) 崇さん

由比ガ浜に店舗を構え、鎌倉市中央図書館で展示中のジオラマを制作した

釣巻(つりまき) 崇さん

3月23日号

吉井 瑞穂さん

オーボエ奏者でコンサートシリーズ「レゾナンス『鎌倉の響き』」を主催する

吉井 瑞穂さん

3月16日号

藤田 萌子さん

「神奈川県警察逮捕術大会」女子個人戦で優勝した

藤田 萌子さん

3月9日号

鎌倉版の関連リンク

あっとほーむデスク

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

明治期の作家の生涯に迫る

明治期の作家の生涯に迫る

鎌倉文学館で特別展

4月21日~7月8日

鎌倉版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2018年4月13日号

お問い合わせ

外部リンク