鎌倉版 掲載号:2018年2月9日号
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低出生体重児向けの肌着を企画、販売している 谷山 綾子さん 七里ガ浜東在住 35歳

溢れる愛情 肌着に込めて

 ○…2500g以下で産まれた低出生体重児向けの肌着を開発し、自ら立ち上げたネットショップ「BabyStoria(ベビーストリア)」を通じて販売・普及に取り組んでいる。製作したのは、上質なダブルガーゼを使い、市販のベビー服より一回り小さい肌着。体の小さな赤ちゃんを育てている母親の「『もっと可愛く写真を撮ってあげたい』という思いに応えたい」と話す。

 ○…栃木県で生まれ育つ。20歳で長女、25歳で長男を出産。その後「豊かな自然が残る、環境の良い場所でわが子を育てたい」と鎌倉に転居した。転機になったのは6年前、次男・瑞樹くんを出産したことだった。445gの超低出生体重児として産まれ、保育器の中でチューブにつながれたわが子を目の当たりにした。「『ちゃんと産んであげられなかった』と自分を責めた」と当時を振り返る。

 ○…瑞樹くんを育てる上で困ったのは肌着だった。「既製品はサイズが大きく、すぐにはだけてしまう。子どもにぴったりのものを着せてあげたかった」と、出産後2カ月ごろから自ら作り始めた。型紙なども無い中、裁縫が得意な義理の母や友人らの協力も得て、試行錯誤を重ねながら作り上げた。瑞樹くんはその後、すくすくと成長。今月6歳の誕生日を迎えた。「成長はゆっくりだったけれど、無事に育ってくれて嬉しい」

 ○…「私と同じような思いをして、小さな肌着を必要としている人がいるはず」。長年温めた思いを形にしたのは昨年夏。各地の縫製工場をあたり、ようやく商品化が実現して販売にこぎつけた。最初は不安もあったと言うが、口コミで評判が広がり、徐々に注文が舞い込むようになった。利用者からは「こういう肌着があることを、もっと早く知っていれば良かった」との声が届くなど、好評を博している。現在は「さらにたくさんのご両親に、この服のことを伝えたい」と、周知活動に意欲を燃やしている。
 

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