中学生から幼稚園児までを対象に行われている「鎌倉子供囲碁大会」がこのほど、10回の節目を迎えた。今大会には市内外から過去最多となる約170人が出場。囲碁の普及に力を尽くしてきた関係者は確かな手ごたえを感じている。
今年の大会は2月18日、材木座の光明寺で開催された。参加者は段級位ごとにグループに分かれ、リーグ戦形式で対局。上級者向けのA〜Cリーグでは市長杯争奪戦が行われ、初級クラスのDリーグでも熱戦が繰り広げられた。
実行委員長の近藤奎五さん=人物風土記で紹介=によれば、同大会がスタートするきっかけとなったのが、2004年に市内2つの囲碁教室の間で始まった交流試合。近藤さんは「近年、囲碁人口は200万人前後で将棋(約500万人)に大きく水をあけられている。若年層からの普及が不可欠だと感じていたが、市内では子どもだけの囲碁大会が無く、児童らは腕試しの場が無かった」と当時を振り返る。
この交流試合を発展させるかたちで、09年には市の後援も取り付けて「鎌倉子供囲碁大会」が正式にスタートした。
第1回の参加者は40人ほどだったが、囲碁を題材とした漫画「ヒカルの碁」のヒットなどをきっかけに、児童らの間で関心が高まっていたこともあり、出場者数は年々増加。今年は過去最高の約170人が参加するなど、着実な成果が上がっている。
近藤さんは「10年も続けることができ感無量。多くの子どもたちが楽しみにしてくれているので、来年以降も開催したい。大会をきっかけに、囲碁を始める子どもたちが増えてくれたら」と話していた。
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