市内での振り込め詐欺対策の一環として、鎌倉警察署は2月23日、「だまされた振り作戦県民捜査官」を市民18人に委嘱した。また、27日には、詐欺被害防止に貢献した市内2カ所の新聞販売店に感謝状を贈呈するなど、警察・地域が一丸となり、詐欺撲滅に取り組んでいる。
鎌倉署によると、同署管内では主に高齢者を狙った振り込め詐欺が多発しており、昨年の被害認知件数は38件、被害総額は約1億円に上っている。今年は1月末現在、未遂も含め8件で「昨年を上回るペースで被害が拡大している」という。
そこで今回、鎌倉防犯協会と連携し、犯行グループの摘発を目的とした「だまされた振り作戦」を市内で初めて開始した。これは、市民が自宅で不審な電話を受信した際、だまされた振りをして警察に通報し、現金やキャッシュカードを受け取りに現れた犯人を逮捕しようという取り組み。
署内で行われた委嘱式では、この日出席した同協会員ら12人が、野崎剛志署長から委嘱状を受け取った。
野崎署長は「市民と協力しながら、卑劣な犯行を1件でも減らしたい」と意欲を示した。
チラシで防犯啓発も
また詐欺対策の啓発に貢献したとして、読売新聞の販売店、読売センター鎌倉東部の阿部茂所長、同西部の浦野正崇所長に感謝状が手渡された。両所は今年2回にわたり、啓発広告を新聞に折り込み、配達業務を通じて地域住民への詐欺の手口周知に尽力した。
![]() (左から)阿部所長、野崎署長、浦野所長
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