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鎌倉版 公開:2018年3月23日 エリアトップへ

世代超え交流、広がる人の輪 「ふらっとカフェ」が1周年

社会

公開:2018年3月23日

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シェフから料理の説明を受ける参加者=13日、レネ
シェフから料理の説明を受ける参加者=13日、レネ

 ボランティアスタッフが運営し、食材や費用は寄付でまかなうことで安価に食事を提供している「ふらっとカフェ鎌倉」がこのほど、1周年を迎えた。「誰もが気軽に立ち寄れて、食を通じた世代間交流ができる場に」とスタートしたこの取り組み。参加者や協力する店舗・施設も徐々に増え、関係者は手ごたえを感じている。

 昨年3月に始まった「ふらっとカフェ」。現在は市内の高齢者施設やレストランを会場に週1回開催されており、子ども(中学生以下)200円、大人(ボランティア含む)400円で食事を提供している。

 全国に広がる「子ども食堂」にヒントを得てスタートしたこの取り組みだが、貧困家庭などに対象を絞らず「世代間交流の場」を目指してきた。1年間の参加者も0歳から80代まで約1500人に上る。ボランティアの中根敏雄さん(83)は「活動を通じて地域でのつながりができたことがうれしい。一人暮らしなので教わった料理を自宅で作ることも増えました」と笑う。

 また「多くの飲食店が協力してくれるのは鎌倉ならでは」と運営団体の代表を務める渡邉公子さん(75)。3月13日の会場となった御成町のフレンチレストラン「レネ」のオーナーシェフ、レネ・アントニーさんは「以前から地域に貢献できることはないかと考えていた」と名乗りを上げた。

 この日は、地元の農家から提供された野菜や期限切れ間近の食材をもとにアントニーさんが腕を振るい、参加者らが舌鼓を打った。

 渡邉さんは「食材の確保や参加者の拡大など課題も多いが、少しずつ目指すかたちに近づいていると感じている。地道に続けていきたい」と話していた。

 今後の開催は3月23日(金)が鎌倉静養館(由比ガ浜4の4の30)、27日(火)がソンベカフェ(御成町13の32)、4月3日(火)がレネ(御成町10の4)など。時間は午後4時から6時30分で、3月27日のみ正午から午後2時30分。詳細は【メール】flatcafekamakura@gmail.comまたは【携帯電話】090・5199・1654渡邉さんへ。

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