学童保育とアフタースクール(放課後子ども教室)を一体的に運営する「放課後かまくらっ子」事業が6月11日(月)、深沢小学校の敷地内で始まる。子どもたちの放課後の居場所を作ることで、増加する学童保育の待機児童解消につなげるのが狙い。市は2020年度までに全ての市立小学校で同事業を始める予定だ。
事業のため市は、深沢小学校西門近くに2階建ての施設を新設した。
1階は同校の全児童が利用できるアフタースクールで、土日を除き授業終了時から午後5時まで無料で利用できる(保険料として年間500円が必要)。
図書室やプレイルームを備えるほか、ボランティアらの協力も得ながら、自然観察や運動会など毎週様々なプログラムを行う予定という。
2階は同校区在住の児童が対象の学童保育(ふかさわ子どもの家)。平日は授業終了時から6時まで、土曜は午前8時30分から午後5時30分まで利用でき、宿題や自習などで活用できるスペースを用意している。利用料は月額5000円。
待機児童は増加傾向
共働き世帯が増えるなか、希望があっても子どもを通わせることができない「学童保育の待機児童」も増加傾向にある。
市によると、市内の学童保育で待機児童が初めて記録されたのは13年度(10人)。今年3月末時点では77人となっている。
市はこれまでも定員拡充などに取り組んできたが、ニーズに追い付いていないのが現状だ。
こうしたなか国は、児童の新たな居場所づくりを目指して「放課後子ども総合プラン」の実施を進めており、「放課後かまくらっ子」はこの鎌倉版と言える。
4月現在、深沢小の学童保育では待機児童はおらず、事業の実施によって学童保育の定員自体は拡大しないものの、市青少年課は「市内の学童保育の利用登録者数約1700人のうち約180人を占めるなど、ニーズの高い地域であるため、最初の開設地として同校を選んだ」とする。
今後、12月に関谷小、19年度には第一小、御成小など7校、20年度には更に7校で事業を始め、市内全校区での実施を目指すとしている。
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