公共の福祉に貢献し、その業績が優れた人に贈られる神奈川県県民功労者表彰。今年度受賞した市民2人を2回にわたり紹介する。今回は地域の高齢者と子供の生活相談や見守り、支援サービスへのつなぎ役を担う民生委員・児童委員の白井智子さん。25年にわたる活動が評価された。
受賞については「ただ長くやってきただけ」と謙遜するが、現在も腰越や津など530軒を担当し、毎日地域を自転車で駆け巡る。
活動の基本は相手の話を聞き、地域包括支援センターを通じて適切なサービスを紹介すること。「あくまで私たちはつなぎ役。直接何かできるわけではありません。それでも『あなたとの会話が楽しみ』と言ってくれる人もいる。困っている人や自分でSOSが出せない人のお役に立てたら」
3人の子を育てながらPTAや市子ども会育成連絡協議会会長などを務めてきた白井さん。その縁で制度創設に合わせて協力を依頼されたのが民生委員・児童委員の中でも児童福祉が専門の主任児童委員だった。「中途半端は嫌。やるからにはしっかりやり遂げる」と同委員を10年にわたって務めた。その後も民生委員・児童委員を続け、「定年」まであと1年半。「皆さんを笑顔にできるように、肩の力を抜いて楽しくやっていきます」
家族が支えに
8人の孫が日々の癒しだ。「上が20歳、下は数カ月前に生まれたばかり。赤ちゃんの世話をしに近くに住む娘のところに行くのが生きがいの1つです」とうれしそうに話す。
昨年亡くなった夫は活動への理解があり、退職後は台所にも立つなどして支えてくれたという。「夜出かけることもあったけれど、自由にやらせてくれた。夫がいなければ続けてこられなかった。感謝しかないですね」としみじみ語った。
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