鎌倉版 掲載号:2018年8月10日号
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「ノロノロ運転」常態化明らかに 休日は県平均約半分の速度

社会

 鎌倉市や国土交通省などで組織する「鎌倉エリア観光渋滞対策実験協議会」の会合が7月31日、市役所で開かれた。このなかで6月に鎌倉地域で実施された交通状況調査の結果が報告され、休日には自動車の速度が県平均の5割程度にとどまるなど、渋滞の影響が改めて明らかになった。こうしたデータは、市が目指す「ロードプライシング」(課金による流入抑制策)導入に向けた取り組みにも活用される予定だ。

 鎌倉市内では、観光スポットの多い鎌倉地域で休日を中心に激しい渋滞が発生し、市民生活に大きな影響を及ぼしてきた。

 そこで市は2013年から、「(仮称)鎌倉ロードプライシング」導入の検討を開始。14年5月には、市長の諮問機関である鎌倉市交通計画検討委員会の専門部会が「土日祝日を中心に50〜120日程度」「市民負担は来訪者の0〜1割」などとする素案を発表した。

 さらに鎌倉市が昨年、国交省が先駆的な渋滞対策を実施するために公募した「観光交通イノベーション地域」の「実験実施地域」に決定したことから、同年12月に国や県、市、有識者らからなる「鎌倉エリア観光渋滞対策実験協議会」が発足し、市の取り組みを支援することになった。

 今回の会合では、6月に閣議決定された「未来投資戦略2018」に料金施策を含む観光地の渋滞対策が盛り込まれたことのほか、あじさい観光がピークを迎えた6月11日から17日まで実施された自動車の流動状況の調査結果が報告された。

最新技術で実態解明

 調査は鶴岡八幡宮を中心とした約12平方キロで、通行経路や急ブレーキなどの情報を収集できるETC2・0可搬型路側機2台のほか、AIカメラ8台など、最新の技術を用いて行われた。

 その結果、期間内の「旅行速度」(区間の総延長を走行に要した時間で割った平均速度)は、平日が時速20・3Kmで県平均(時速33・5Km)の6割程度、休日は時速18・1Kmで、県平均(時速34・7Km)の5割ほどにとどまり、渋滞の常態化がデータでも裏付けられた。

 また、同乗者が前のめりになるような急減速は、平日が1日6・94回、休日には10・05回発生。いずれも周辺地域より3〜4倍高く安全性に課題があることも報告された。

 一方で課金の有効な手段の一つと考えられているETCについて、休日に北鎌倉から流入した車両の搭載率が約7割に上っていることも分かった。

市「来年度に社会実験」

 市はこうしたデータを、ロードプライシング導入に向けた周知などに活用したい考え。今年度はシンポジウムを開催するとともに、19年度に独自の社会実験も予定しており「国とも連携して、検討を進める」としている。

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