鎌倉市総合防災訓練が8月23日、山崎浄化センターで開催された。
訓練は震度6強、マグニチュード7・9の地震により、家屋や道路の損壊、津波の発生、ライフラインへの大きな被害などが発生した想定で実施された。
会場中央の広場では、鎌倉・大船消防署救助隊と陸上自衛隊による被災家屋やビルからの救助訓練が行われた。はしご車や救助工作車がサイレンを鳴らして現場に到着すると見学者の子どもから大きな歓声が上がった。
会場には、市民の体験ブースも設置。地域住民による炊き出しブースでは、水だけでも作れる非常食のおかゆが配布され、試食をした人は「思っていたよりもおいしかった」などと感想を話していた。
避難所で活用される段ボールベッドのブースでは、複数の段ボールを土台に約90cm×195cmの仕切り付きベッドが設置され、来場者は実際に横になったり座ったりして使い心地を確かめていた。担当者は「100kg以上の重さにも難なく耐えられ、土台の段ボールは収納にも使えるので、非常に便利」と説明していた。
子ども向け企画も
会場では防災講座などの子ども向け企画も実施。この日、人気だったのがトランシーバーを使った「宝探しゲーム」だ。
これは、電話などが通じない非常時に、無線で被災状況を伝える鎌倉市アマチュア無線非常通信協議会が活動について知ってもらおうと企画したもの。今回は親子連れなど25人が参加。参加者は機器の操作を教わった後、会員と通信し、宝の場所のヒントを聞きながら会場を探し歩いた。
同会の小野田康成さんは「普段、会の活動を知ってもらう機会がないので、ゲームを通して少しでも知ってもらえたら」と話した。
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