防火・防災意識の高揚を図ろうと、年初に行われている「消防出初式」が1月6日(日)、山崎浄化センターで開催される。午前10時開式。
その花形として注目を集めるのが、とび職人らによる「はしご乗り」。伝統を受け継ぐ若手の一人が和田竜治さん(20歳、坂ノ下在住)だ。
親子4代で伝統守る
若手職人からなる鎌倉若鳶会に所属する和田さんは、曾祖父の代からはしご乗りの伝統を受け継ぐ家に生まれ育った。鎌倉鳶職組合の金井康悦組合長によると「この世界では若手がはしご乗りや木遣り小唄、まとい振りを練習するが、4代にわたる職人は、市内でもほとんどいない」という。
父・元彦さんの跡を継ぐため18歳でとび職人の道に進んだ和田さんは3年前、金井組合長に「はしご乗りをやってみないか」と誘われた。
出初式に向けた練習を続ける職人たちの姿を目の当たりにして「高いところで、次々と技を披露していく様子が格好良かった。同世代でやっている人はあまりいないし、面白そう」と始めた。
命預ける仲間を信頼
出初式に向けた練習は毎年11月下旬に始まり、ほぼ毎晩、腰越の小動神社境内で行われる。「最初は落下する怖さもあった」というが、先輩たちに一つ一つ教わりながら、徐々に大技もできるようになっていった。
初めて出初式に出演したのは2017年。大観衆が見守る中、堂々とした演技を披露。「はしごが倒れないよう真下で支えてくれている仲間たちを信じて無心で技を披露した」という。
3回目となる今年の出初式は、くしくも21歳の誕生日。父が経営する(有)和田組の職人として、市内外の建設現場で多忙な毎日を送りながら、晴れの舞台に向け練習に励んできた。その姿に金井組合長も「若者が伝統を受け継いでくれて嬉しい。多くの人に見に来てもらえれば」と目を細める。
はしご乗りは出初式のほか、きょう4日(金)の午前10時に市役所前、午後2時に鶴岡八幡宮の舞殿前などでも披露される。
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