(公社)鎌倉青年会議所の理事長に就任した 潮見 雅利さん 梶原在住 39歳
伝統受け継ぎ新たな鎌倉作る
○…20歳から40歳までの青年経済人が、様々なまちづくりに取り組んでいる鎌倉青年会議所(JC)の新理事長に就任した。今年度の活動テーマは「覧古考新」。「温故知新に近いが、より新しいものを取り入れる考え方を表していると聞いて選んだ。我々は今年、創立55周年。数多くの団体がまちづくりに活躍する鎌倉でも、これほど長く活動している団体は多くない。先輩たちが築いてきた伝統を大切にしながら、新しいことにチャレンジしたい」と、言葉に込めた思いを語る。
○…広島県出身。大学入学とともに上京し、卒業後はエンジニアとして企業にシステムを導入する仕事に就いた。その後、中小企業診断士の資格を取得し独立。10年前、鎌倉出身の妻と結婚したことをきっかけに鎌倉に住むようになった。2016年には妻で教育社会学の専門家である大滝世津子さんとともに鎌倉山に学童保育「鎌倉学び舎」を開設。「鎌倉を拠点とする伝統文化の担い手・文化人との交流」をコンセプトとしたユニークなプログラムを提供し、利用者を増やしている。
○…JCに入会したのは4年前。「実は活動内容はほとんど知らなかった」というが「鎌倉に暮らし、仕事をするからには地域とのつながりが欲しかった」と決めた。仕事と活動、家庭の両立には苦労も多いというが「人に動いてもらうには、その理由を丁寧かつ正直に説明することが不可欠。JCでの経験は本業にも生かされています」と充実した表情を見せる。
○…家庭では8歳の男の子と5歳の女の子の父親。「自分は幼い頃、引っ越しも多く『地元』がなかったが、ようやく鎌倉がそう思える場所になった。これからここで育つ子どもたちにも誇れる鎌倉を残していきたい」と笑顔で語った。