市役所敷地内にある喫煙所
鎌倉市はこのほど、７月１日から所有施設の敷地内を全面禁煙にすると発表した。「望まない受動喫煙の防止」を定めた改正健康増進法が成立したのに対応した措置。
対象施設は市役所本庁舎や支所、学校、図書館、体育館など約１００カ所。事務処理を行わない倉庫や夜間勤務を行う消防署などの施設は除かれる。
市役所本庁舎には現在、屋外と屋上の２カ所に喫煙所が設置されており、職員のほか一般の来庁者も利用可能。同法では行政機関や学校、病院、児童福祉施設などの施設内は原則、７月から禁煙となるが、屋外で受動喫煙を防止するための必要な対策が取られた場合には、喫煙場所の設置が可能となる。しかし市は「『喫煙所からたばこの煙が漏れている』という声もあり、非喫煙者に煙が全く届かない場所を設けることは難しい」と全面禁煙に踏み切った。
今夏には、鎌倉駅の再整備で西口時計台そばの喫煙所も撤去される予定。「毎日多くの観光客が訪れる鎌倉で喫煙場所が少なくなれば、ポイ捨ても増えるのでは」（市内在住70代男性）という声も上がっている。
市は「喫煙者を否定するわけではないが、望まない受動喫煙を防ぎたい」としている。
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