文化庁文化審議会は7月19日、文部科学相に新たな国の登録有形文化財(建造物)として旧田島屋材木店主屋など、鎌倉市内の2カ所3件の建築物を登録するよう答申した。正式決定すれば、市内の登録有形文化財は29件となる。
今回答申されたのは、ともに昭和初期に建築された旧吉原家別邸主屋、旧田島屋材木店主屋、同店門及び塀の2カ所3件。
市内佐助にある旧吉原家別邸主屋は、1933(昭和8)年頃に東京の実業家が建てた、和洋折衷の形式を持つ別荘建築。庭側に半円平面の張り出したサンルームがあるのが特徴だ。
市内長谷、由比ガ浜通りにある旧田島屋材木店は、関東大震災で被災し、1927(昭和2)年に主屋が再建された。木造2階建ての主屋は、変容の著しい長谷周辺において昭和初期の様相を伝える希少な遺構であるとも評されており、現在は古民家スタジオ・イシワタリとして、写真スタジオや貸スペースなどに活用されている。
門及び塀も国土の歴史的景観に寄与しているとして登録される見通しだ。
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