鎌倉市有形文化財に指定されている「宝篋印塔」・通称「泣塔」付近にあるやぐら(寺分上陣出393の8)がこのほど、崩落していることが分かった。
市民らを中心に鎌倉にある緑地や史跡などの整備活動を行っている公益財団法人鎌倉風致保存会メンバーが8月3日、「泣塔」裏にあるやぐら内部に岩塊が落下しているのを発見。2日後に市が現場を確認し、人や泣塔本体に被害はなかったという。
見学希望者はこれまで、市から鍵を受け取り、塔を間近で見ることができたが、今後は安全が確保されるまで周辺にフェンスが設置され、内部の立ち入りが制限される。
市担当者は「崩落した岩塊の撤去や枯損木の伐採を行うとともに、専門家と相談しながら本格的な安全対策を検討していく」としている。
深沢多目的スポーツ広場敷地内の岩山に立つ「泣塔」。正式な由緒は不明だが、新田義貞が鎌倉攻めの際に激戦地となった洲崎古戦場が近いことから、戦死者を弔うために建てられたと推測されている。
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