玉縄地区の通称「栄光坂」で台風15号による土砂崩れが発生し、周辺で車両通行止めが続いている。地域の足となっているバスはルートの変更を余儀なくされ、高齢者を中心に住民に影響が広がっている。片側交互通行による通行再開は早くとも10月中旬の見込みだ。
土砂崩れが発生したのは、大船消防署玉縄出張所から約100mの場所。これにより玉縄交番前から玉縄台交差点までは、車両通行止めとなっている(歩道の通行は可能)。
市公的不動産活用課は現状について「歩道の安全確保のため土のうを設置した。今後は土砂の流出を防ぐ防護柵を設置し、10月中旬をめどに片側交互通行で車両が通れるようにしたい。2車線通行が可能になる時期については未定」とする。
神奈川中央交通が運行する「大船駅西口〜清泉女学院系統」のバスは玉縄出張所前、栄光学園前、玉縄台の各バス停が休止に。そのため往路は大船駅西口を出て玉縄交番前交差点を曲がり清泉女学院へと至るルートで、復路は清泉女学院前から柏尾川沿いを大船駅西口に至るルートで、運行されている(打越バス停は清泉女学院正門付近に仮設停留所を設置)。
玉縄台自治会の柳瀬雄三会長は「玉縄台から大船駅までバスなら5分程度だが、徒歩では15分以上かかる。高齢者が多く高台にあるこの地域の住民にとってはかなり不便」と話す。同自治会では、神奈川中央交通に対して玉縄台付近までルートを延伸してもらえるよう依頼しており、同社は「行政や警察とも協議し早急に対応したい」とする。
情報伝達に課題も
現場周辺では9日朝、自主防災組織「TTQ」(玉縄台特別救助隊)の分隊長5人が地域を巡回。土砂崩れが発生し周辺が通行止めとなっている事実と共に、城廻方面には迂回が可能であることなどを、拡声器を使って住民にアナウンスした。
一方で「通行再開に関する情報は自治会にも提供されていない」と柳瀬会長。市は「情報はホームページに掲載しているほか、土砂崩れ現場周辺の約10軒に対しては市職員が直接訪問して逐次伝えている。工事の見通しなどが分かり次第自治会など住民の皆さんにもお知らせしたい」とする。
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