深沢中学校の通学路「危険マップ」を発案した 光成 佳世さん 梶原在住 42歳
地域見守る、母の愛
○…PTA会員らと協力し、娘たちが通う深沢中学校の通学路の危険箇所を調査。道路交通編と暗い道編の2種を作成し、配布した。「危険な場所はもちろん、どこまでが学区なのかを知らなかった人も多い。生徒自身に聞き取りしたのがよかったという声もあり、嬉しかったですね。各家庭で対策を話し合うきっかけになれば」
○…PTAでは広報誌を発行する広報委員長を担う。小学校では30人がかりで調査・作成していた危険マップが中学校にないことは以前から気になっており、本来は担当外の仕事だが「何かあってからでは遅い」と声を上げた。「すごいことだと褒めてくれた人もいるけれど、ピンと来なくて。個人的にやりたかったことをやらせてもらっただけだから」と笑う。
○…岡山県出身。音響メーカーのバイヤーとして多忙な日々を送っていたが26歳の時、夫の転勤でシンガポールへ移住するため退職。外国での子育ては心身ともに辛かったが、家族のためにと子連れで学んだアロマテラピーとの出合いが「家族の健康にも自分の人生にも好影響を与えてくれた」。12年前に鎌倉に転居し、夫と2人の娘、2匹の愛猫と暮らす。「イノシシが出るような田舎に住んでいたから、自然の多いこの環境が好き」
○…自ら設計したというこだわりの家には、サロンスペースが。乳児から高齢者まで、アロマと整体で癒しを提供して10年になる。「特に来てほしいのは、自分を最後にしがちなママ。自分が辛かったからこそ、助けになりたい」。アロマ発祥の地・フランスの医学書を翻訳するという夢があり、昨年、フランス語全国通訳案内士の国家資格を取得。「今年は五輪もあるし、鎌倉で何か自分にできることを探している最中」とほほ笑んだ。