「フレイル」は虚弱とも表現され、身体活動では歩行速度がゆっくりになったり躓きやすくなることで、怪我をすることが増えます。またオーラルフレイルといって、咀嚼や発声、嚥下など口に関係する機能の減退の問題もあります。
みらいふる鎌倉は今年度、鎌倉市と協働でフレイル予防を進めていて、これまでに8つの地区で講習会を開催し延べ500人の会員が参加しました。
この取り組みをさらに進めるための「フレイル予防パートナー養成講座」が2月14日、腰越なごやかセンターで開催されました。
「予防パートナー」は、フレイルに関する正しい知識を持ち、市民とともに必要性を広げていく活動をしていく人のこと。みらいふる鎌倉では、このパートナーを増やすことで、市内全域で地域ぐるみのフレイル予防を進めていきたいと考えています。
この日の講座には腰越地区(池田隆明地区長)の会員約50人が参加。講師は湘南鎌倉総合病院の理学療法士、根本敬さんが務めました。根本さんは「フレイルは身体面、精神面、社会面の3つの要素が関与して心身が衰えた状態で、予防には『栄養』『運動』『社会参加』が大切です」と話し、簡易的なチェック項目や食事、筋トレなどのアドバイスも行いました。
参加者には修了証が渡されました=写真。池田地区長は「一人ひとりがフレイルに関する理解を深めるとともに、定期的なチェックを行って改善を図っていきたい」と話しました。
2月27日に深沢地区で予定していた養成講座は、諸般の事情により中止となりましたが、石渡副会長は「フレイル予防パートナーは、転ばぬ先の杖を意識して、お互いの声を掛け合って努力をして、心身ともに健康維持に努めていこうとする仕組みです。単に老化を防ごうというものではなく、フレイルという概念の理解に基づいて、その予防に努め、人生百年時代の健康年齢を延伸しましょう」と話しています。
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