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鎌倉版 公開:2020年6月19日 エリアトップへ

玉縄ふるさと館 多目的ギャラリー開設 記念のパネル展開催中

文化

公開:2020年6月19日

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パネルを紹介する荒井会長(右)と妻で副会長の幸子さん
パネルを紹介する荒井会長(右)と妻で副会長の幸子さん

 玉縄城址まちづくり会議(荒井章会長)は6月18日、龍寳寺境内にある「玉縄ふるさと館」に多目的ギャラリーを開設した。それを記念して現在、同団体の会員が玉縄城を調査・研究した成果を披露するパネル展が開催されている。

 清泉女学院が建つ場所に1512年、北条早雲が築いたとされる玉縄城。6代の城主と「玉縄衆」と呼ばれる住民によって支えられ、三浦半島の抑えの要塞として知られた。しかし、豊臣秀吉の小田原攻めにより、1590年、当時の城主・北条氏勝が無血開城した。現在、城は残っていないが、多くの遺構や「城廻」「玉縄」などの地名に、その名残を見ることができる。

玉縄城の復活目指す

 その歴史を次世代に伝えようと、「甦れ!玉縄城」を合言葉に、2006年から活動してきた同団体。

 12年11月には、玉縄自治町内会連合会と共に「玉縄城築城500年祭」を開催し、歴代城主法要会や記念式典、コンサートなどを実施した。

 現在は、龍寳寺境内で民具や農具、城址全体の立体模型などを展示している「歴史民俗資料館」と、江戸時代の農家の様式が残る国重要文化財「旧石井邸」からなる玉縄ふるさと館を会員約40人が運営。また、七曲坂や緑地の整備のほか、これまでに延べ9000人の小学生に社会科体験学習を実施し、文化庁事業として市民や専門家を巻き込んだセミナーを行い、市民学芸員の育成にも力を入れている。

バックヤードを改装

 今回新たに多目的ギャラリー開設したのは、これまで展示物などを収めるバックヤードとして使用していた歴史民俗資料館1階スペース。同寺の梅田良光住職の承諾を得て、今年2月頃から準備を進めてきた。

 現在、「わかってきた玉縄城の謎」と題したパネル展を開催。堅城として知られた理由を紐解く「総構え図」や、宅地開発のため昭和の終わり頃に撮影された航空写真、掘削写真などから「池状遺構」と呼ばれる城址の館があった痕跡など、団体会員が調査・研究した結果を展示している。

 ギャラリーの今後の活用について荒井会長は「絵画や写真、音楽など、多種多様な文化活動にも利用していきたい。そして、鎌倉の歴史を語るうえで非常に重要な場所としての玉縄をたくさんの市民に認知してほしい」と期待を込める。

専門家招き講演会

 また8月1日(土)には、戦国の城の進化を描いた「日本の城」の著者・香川元太郎氏と、鎌倉の城郭史学者・大竹正芳氏による講演を予定。参加費1500円。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常約100人が入る会場だが、20人限定の応募とし、参加者同士の間隔を十分に空け、喚起も徹底するという。

 (問)玉縄城址まちづくり会議【電話】0467・45・7411【メール】artbank21@nifty.com

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