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「鎌倉を美しく」貫き32年 市民団体が環境省表彰受賞

社会

掲載号:2020年9月18日号

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松尾市長に受賞を報告する高田晶子代表(左)と藤井雅子副代表=9月11日、市役所で
松尾市長に受賞を報告する高田晶子代表(左)と藤井雅子副代表=9月11日、市役所で

 市内のボランティア団体「鎌倉を美しくする会」(高田晶子代表)がこのほど、「環境保全功労者等表彰」の受賞団体に決定した。環境省が環境保全に功績のあった個人や団体を表彰しているもので、同会は30年以上にわたって清掃活動や行政への提言を続けてきたことが評価を受けた。高田代表は「市民の財産である景観を守るために、長く続けてきた活動が認められて励みになる」と話す。

 同会は1988年に発足。地域での清掃活動のほか、公衆トイレの整備やごみ箱の分別型への転換といった提言を、行政や事業者に続けてきた。

 また、バス停に違法に設置されていた広告付きベンチの調査を行い、行政や事業者に働きかけてその撤去や改善にも取り組んだ。

落書き犯との戦い

 そんな同会の会員を悩ませてきたのが、2000年頃から急速に増えてきたという落書きだ。

 当初は見つけても消し方が分からなかったため、平塚で同様の活動に取り組む団体のもとに「弟子入り」して、ノウハウを蓄積。落書きがあるという情報が寄せられるたびに会員が駆けつけて消していった。

 しかし一度消しても、しばらくするとまた同じ場所に落書きされることもしばしば。4、5回消した場所もあり「正直、虚しい気持ちになることもあった」と高田代表は苦笑する。

 落書きはある特定の文字を色々な場所に書くものなど、少数の人物が繰り返し行っていると推定されるケースが多く、最近では小さなシールを貼り付ける手口も増えているという。

 犯人との「いたちごっこ」が続いても「ゼロとイチは大きく違う。一つ落書きがあるとその周りに連鎖的に増えていく。常に消し続けることで、まちの環境が保たれる」と活動を続けてきた同会。その成果もあり09年度には500件報告されていた落書きが、19年度には282件にまで減っている。

 高田代表は「鎌倉のため、長年続けてきたことが評価を受けうれしい。ただ会員も高齢化している。これからは市民の皆さん一人ひとりが環境美化に関心を持って行動してもらえたら」と話している。

今年5月に長谷一帯のに貼り付けられたシール(上写真)。交通標識だけを標的にしていることや絵柄などから同一人物の可能性が高いという
今年5月に長谷一帯のに貼り付けられたシール(上写真)。交通標識だけを標的にしていることや絵柄などから同一人物の可能性が高いという

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