「建長寺 親と子の土曜朗読会」が9月12日で800回目となり、特別プログラムにより開催された。子どもたちに日本語への関心を持ってもらおうと始まり、15年をかけて節目を迎えた。関係者は「次は1000回を目指したい」と話す。
この朗読会は2005年1月、地元出版社かまくら春秋社の関係者らが中心となり「子どもたちに美しい日本語を耳にする機会を提供し、言葉への関心を高めてもらいたい」と始まった。
小説や童話、詩などを俳優らによる語りで聞かせてきたほか、やなせたかしさん、井上ひさしさん、角野栄子さんらが自らの創作について語ったこともあった。
開始以来1回も欠かさずに開催されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月から約4カ月間休会となり、7月に再開されたばかり。節目の今回も約120畳ある同寺応真閣が会場ながら参加者を60人に限定した。倉本洋子さんがやなせたかしやヴェルレーヌの詩をピアノ演奏に載せて、また大小田さくら子さんが芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をそれぞれ朗読した。
また若林真未さん(高校1年生)がGReeeeNの「愛すべき明日、一瞬と一生を」を朗読。
若林さんは幼い頃から同会に参加し、5歳だった250回目に宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を暗唱しており「普段、自分では読まない本にも触れられる楽しさがあって、本が好きになった」と話した。
主催する「日本語の美しさを伝える会」の伊藤玄二郎代表は「まずは100回までは続けたいとスタートしたが、あっという間に800回を迎えることができた。次は1000回を目指したい」と話していた。
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