鎌倉市は、市立小中学校が外部の企業等と連携し、時代に合った社会課題解決型の教育を展開するため、12月18日からふるさと納税を活用した資金調達のためのガバメントクラウドファンディング(GCF)を開始した。
鎌倉市教育委員会によれば、これからの学校教育では実際の社会課題について解決策等を考え、行動するといったプロジェクト型学習や思考力を育てるプログラミング学習などが必要とされている。
だが一方で、学校内の資源や教員、児童生徒の力だけでは実現が難しく、教育ベンチャー企業や大学、NPO等といった外部の協力を得るための資金については国や県からの支援等はないのが現状という。
先駆けて外部連携をしている一部自治体や市立学校もあるが、連携先の研究を兼ねた無償協力の場合が多く、規模拡大や継続的な活動に課題があるという。
岩岡寛人教育長は「現在すでに独自の活動に挑戦している学校もあるが、外部の協力が得られればできることも増える。子どもたちだけでなく教員も『ワクワクする学校』を生み出したい」と話す。
「全国のモデルに」
そこで今回市が挑戦するのが、所得税・住民税の還付・控除が受けられる、ふるさと納税を活用したGCFだ。3月17日(水)までの90日間で750万円を目標に寄付を募っている。「国の制度がまだない中での挑戦。このGCFが成功すれば、全国のモデルとなり、他の市町村にも勇気を与えられるのでは」と岩岡教育長。
市では、4月からの活用を目指しており、集まった金額と連携先にもよるが、5、6件ほどの外部連携実現を目指すという。
返礼品はなし。達成の可否に関係なく、集まった寄付金はすべて市が設立する基金「鎌倉スクールコラボファンド」に寄付される。
寄付はふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のGCFのプロジェクト専用ページから。現金の場合は、市ふるさと寄附金担当【電話】0467・61・3845へ連絡を。
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