鎌倉版 掲載号:2021年1月29日号 エリアトップへ

『鎌倉の谷戸と廃寺&古絵図』を自費出版した 岡田 厚さん 西鎌倉在住 73歳

掲載号:2021年1月29日号

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知られざる廃寺の歴史に光

 ○…現在も100を超える寺院があるとされる鎌倉だが、様々な理由で姿を消した「廃寺」も数多い。それらの跡を訪ね、古絵図などとともにまとめた書籍を、昨年末に自費出版した。「豊かな谷戸の自然とかつて存在した寺に思いをはせることで、鎌倉の新たな一面を知ってもらえたら」

 ○…大船中学校時代、社会科研究会に入部。フィールドワークで偶然土器を発見し「歴史に触れる楽しさを知った」。大学で考古学を学び、卒業後は市立中学校の社会科教師に。第一中学校校長時代にはいじめをテーマに自らが脚本を手掛けた模擬裁判劇を在校生たちが上演し、大きな話題を呼んだ。退職後は鎌倉ガイド協会に所属。鎌倉観光文化検定への関心を高めようと始まった「鎌倉検定歩き学び塾」には立ち上げから参加し、実地ガイドを務める。

 ○…20歳から登山を始め、モンブランやマッターホルンなど国内外の名峰に挑んできた。赴任した腰越中や深沢中、第一中では登山部やハイキング部を立ち上げ、山の魅力を多くの教え子たちに伝えた。「不良と呼ばれる子どもたちも、山に連れていくと生き生きとした表情を見せてくれた。『山は最大の学校』ということをいつも感じていました」

 ○…廃寺跡を歩くなかで、その多くが宅地などとして開発された姿を目の当たりにした。「鎌倉は奈良や京都と並ぶ古都と言われるが、文化行政では二都市に遠く及ばない。文化財は一度失われてしまったら取り戻すことはできないもの。いかに守っていくかを、もう一度まちぐるみで考えるべき」と強い口調で語る。今後の目標は「腰越の地域史や鎌倉の『道』に着目した書籍を出すこと」。地域への関心と情熱は、まだまだ衰えそうにない。

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