新型コロナウイルスの感染拡大後、鎌倉市では初の選挙となる市議会議員選挙(4月18日告示・25日投開票)が約3週間後に迫った。市は投票所での感染防止を図るため、対策方針を昨年12月に策定した。一方、ホテル・自宅療養者や濃厚接触者は投票権を行使できない状況になっている。
鎌倉市選挙管理委員会は昨年12月、「選挙執行における新型コロナウイルス感染防止対策方針」を策定。3密を回避するため、期日前投票所の開設期間の1日拡大、混雑対応のため従事職員の増員などが決められた。
市役所講堂、大船行政センターで行われる期日前投票はこれまで通り、4月19日(月)から24日(土)までの6日間だが、腰越・深沢・玉縄行政センターの3カ所はこれまで4日間だったが1日拡大し、20日(火)から24日までの5日間行われる。市は積極的に期日前投票の利用を呼びかける方針で、混雑状況をホームページやSNSで発信し、投票所での3密を避けるという。
投票所では、遮蔽用ビニールシートや手指消毒液が設置され、筆記用具も使い捨ての鉛筆を使用(使用後に回収・消毒し、次回再利用)する。
同委員会は「安心して投票してもらえるように、換気を徹底し、机やいすの消毒も随時行っていきたい」とする。
コロナ療養者投票できず?
一方、新型コロナ感染者のうち、ホテル・自宅療養者や濃厚接触者は外出しないことを求められているため、投票できない事態になっている。
同委員会は「このような状況は公職選挙法に想定されておらず、現状では投票所での投票が原則。他の感染症においても、同じ対応」としている。
現在の選挙制度には、選挙当日に投票所に行けない有権者のために、期日前投票や不在者投票、郵便投票がある。
不在者投票は都道府県が指定する不在者投票指定病院や高齢者施設に入院している患者などが対象で、新型コロナ患者も指定病院・高齢者施設に入院している場合は投票することができる。郵便投票は下肢などに障害がある人などが対象となる。
新型コロナ感染者は法律で規定されておらず、各自治体により対応は異なる。
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