65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった鎌倉市。5月30日までの2週間で約1万6千人が1回目を終えた。一方、5月17日に行われた第2回目の予約の際に、開始時間などを巡って混乱が生じたことを受け市は、80歳以上の市民で予約が取れていない人の予約を優先的に受け付けることを決めた。
5月16日から始まったワクチン接種は、30日までの2週間で約1万6000人が1回目を完了した。市は7月下旬までに、65歳以上の高齢者(希望者は約4万5000人と想定)が2回の接種を終えることを目指している。
一方、5月17日に行われた第2回の予約では、開始時間が分かりづらかったことにより、市に問い合わせの連絡が殺到する事態となった。
特に80歳以上の人のうち、約8000人の予約が完了していないことから、6月17日(木)から始まる第3回の予約の前に、これらの人の予約を優先的に受け付けることを決めた。
5月26日から対象の人にハガキの郵送を開始。「パソコンやスマートフォンの扱いに慣れていない人が多い」と判断し、新たに設けた予約専用の電話番号を記載しているという。
ただ、対象となる人に一斉にハガキを郵送すると、再び電話が集中することも考えられるため「より年齢の高い人から順次送っている」として「まだ手元にハガキが届いていない人も近日中には届くので待っていてほしい」とする。
また「詳細は未定」とするが、今後はパソコン等の扱いに不慣れな人を対象に、予約をサポートすることなども検討しているという。
市では「6月17日からの予約では、希望する人全てが接種を受けられる十分な数のワクチンが供給される予定だが、特に80歳以上の人は不安が大きいと考えた」とした。
キャンセル枠LINEで通知
神奈川県は、スマートフォンアプリLINEを使った「新型コロナウイルスワクチンキャンセル枠有効活用システム」を導入すると発表した。
集団接種の会場や医療機関で、当日の急なキャンセルなどによってワクチンの余剰が発生した場合に、事前に登録していた人に通知するもの。
対象となるのは、ワクチンを未接種でキャンセル待ちを希望する人。県のLINE公式アカウント「新型コロナ対策パーソナルサポート」などを通じて事前登録を行っておくと、接種機関で余剰枠が生じた際に通知が届き、先着順で予約を受け付ける。
登録受付は6月7日(月)から。ただ、当初は地域を限定して試行的に実施するとしており、鎌倉市内の接種会場が対象となるかは、現時点では未定という。詳細は県健康医療局ワクチン接種担当【電話】045・285・0717へ。(6月2日起稿)
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