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西田幾多郎の業績後世に 記念歌碑を再設置へ

文化

掲載号:2021年6月18日号

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撤去前の歌碑=市役所提供
撤去前の歌碑=市役所提供

 鎌倉市は日本を代表する哲学者で、晩年を鎌倉で過ごした西田幾多郎(1870〜1945)を記念する歌碑の移転計画を進めている。もともと国道134号沿いの歩道に設置されていたが、2019年の大型台風で周辺の土砂が流されたため、一時撤去している。8月29日まで、クラウドファンディングも実施中だ。

 石川県出身の西田は、日本初の独創的哲学書とも言われる『善の研究』など多くの著作を残し、「京都学派」の中心的人物として活躍。その思想は、哲学のみならず多くの学問に影響を与えた。

 1928年、58歳で京都大学を定年退官した後は、夏と冬を鎌倉で、春と秋を京都で過ごすようになった。

 歌碑は45年6月に西田が亡くなった後、友人で哲学者の鈴木大拙や和辻哲郎、川端康成らが中心となり、51年に七里ガ浜の砂浜に建立された。設計は、神奈川県立近代美術館鎌倉館(現在の鎌倉文華館)を手がけたことでも知られる建築家の坂倉準三。高さ約2・5mで、西田が65歳の頃に七里ガ浜を見て詠んだという「七里濱 夕日漂ふ波の上に 伊豆の山々果し知らずも」という短歌が彫られた。

 歌碑は66年に市に寄付され、90年頃、国道134号沿いの歩道に移設されたが、19年の台風19号で歩道下の土砂が流出したことから撤去され、市が保管している。

資金を募集中

 鎌倉市は現在、「西田博士の偉業を長く後世に伝えたい」として、歌碑と案内板を鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区へと再設置するプロジェクトを進めている。

 工事は22年3月末までに終える予定。インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを、8月29日まで実施している。

 目標額は400万円。申し込みはパソコン、スマートフォンで「ふるさとチョイス」(【URL】https://www.furusato-tax.jp/gcf/1241)からクレジットカードで決済するか、市企画課ふるさと寄附金担当【電話】0467・61・3845へ連絡して申出書、振込用紙、返信用封筒を郵送してもらったうえで銀行や郵便局で振り込み、または市役所本庁舎4階の同課窓口で申出書に記入後、銀行振込で。

 3万円以上寄付した人は案内板の裏面に氏名が記載される。
 

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