和歌山県で7月31日、8月1日に開催される「全国高等学校将棋選手権大会」に、大船高校2年の田村和さん、清泉女学院高校1年の中澤秀佳さんがそれぞれ男子個人戦、女子個人戦の神奈川県代表として出場する。田村さんは「いかに強い相手といい勝負ができるか楽しみ」、中沢さんは「よく知るライバルも多い。目指すは優勝」と意気込む。
大船高・田村さん
田村さんは、5月の県予選で個人戦男子A級に出場。男子の部は、強さによってA〜C級に分かれており、全国大会に出場できるのはA級のトップ2人のみ。初出場ながらも2位となり、全国大会への切符を手にした。
将棋との出合いは、5歳の時。クライミング好きの家族に連れられ、よく山やジムへ足を運んだが、気が乗らず、何気なく手にとったのがジムの休憩スペースにあった将棋セットだったという。
すぐに夢中になり、向かったのは、子どもも多く集う将棋会館(東京都・千駄ヶ谷)。しかし、「数カ月立ち直れなかったほどボロボロに負けた」ことで、強くなりたい思いが強まった。
力をつけるため、強い相手を求めて同会館や各地の将棋センターなどに通い、今では5段に。しかし、全国大会にはさらに強い人が多く集まる。「全国では結果よりも自分がいかにいい勝負ができるか。いい勝負ができれば負けても楽しい」。得意の「振り飛車」で全国の舞台に臨む。
清泉高・中澤さん
中学時代に全国大会に2度出場し、3位となった実績がある中澤さんは、5月の県予選の女子個人戦で、唯一の1年生ながら順当に勝ち進み、優勝した。
小学3年生の頃、けが続きで習っていたピアノをやめ、ふと手にしたのが『将棋のひみつ』という学習漫画と入門書。地元・横須賀の将棋教室などに通い始め、「最善の手を探しながら戦うこと」「大人にも勝てる面白さ」にのめり込んだ。
現在は4段。休日は、東京都の蒲田にある将棋クラブへ行き、5〜6時間対局することもしばしば。家でもプロ棋士の対局を再現したり、詰め将棋を解いたりと練習を欠かさない。
得意の戦法は「先手なら攻める三間飛車。後手なら相手の攻めを待ち、四間飛車」。競技人口の少ない女子の部は、よく知るライバルも多い。出場者には上級生が多いが、中学時代に上位に進んだ経験もある。目指すのは「優勝」だ。
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