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鎌倉版 公開:2021年10月29日 エリアトップへ

いま読みたい鎌倉本

文化

公開:2021年10月29日

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『鎌倉カルテット四重奏』栂野 陽 著4つの時代の物語

 4つの異なる時代の鎌倉を舞台にした、栂野(とがの)陽さん(73歳・大町在住)の初の小説集。

 1作目は、鎌倉時代を舞台に時宗の始祖・一遍が広めた「踊念仏」が題材。2作目は江戸時代の「偏界一覧の雪」では観光地・鎌倉での案内人の物語。地域新聞の記者を主人公に大正時代を描く「廃都地霊彷徨」、戦中戦後の海軍軍人宅のバラにまつわる物語を描いた「忘れられた庭の薔薇達」と続く。

 幼い頃から鎌倉に足しげく通い、20年前に鎌倉へ転居してきた著者の鎌倉愛あふれる1冊。鎌倉の地名やゆかりの人物、歴史的・文化的背景も含めて楽しめる。「4つの物語がどう展開していくか、先の読めない楽しさを感じてもらえたら」と栂野さん。

 港の人刊、381頁、1980円。購入は島森書店やウェブサイトなどで。市内の各図書館にも寄贈されている。

『原智恵子』寺崎 太二郎 著ピアニストの生涯たどる

 ヨーロッパを中心に活躍したピアニスト原智恵子(1914―2001)の生涯をつづった1冊。

 幼い頃にピアノの才能を見初められ、鎌倉ゆかりの画家で小説家の有島生馬とその娘と共に、わずか13歳で渡欧。ショパン国際ピアノコンクールの日本人初出場者で、実力がありながらも国内での知名度は高くなかった「孤高のピアニスト」。

 著者の寺崎太二郎さんは、5年前に玉川大学で開かれた原智恵子と夫のガスパール・カサドの特別展を機に関心を持ったという。膨大な文献や資料を博捜、精査し、まとめあげた労作。フランス音楽受容の流れや音楽評論界の動きなどとも絡めてつづっている。「読み手によりさまざまな智恵子像が浮かび上がるのでは」と寺崎さん。

 冬花社刊、660頁、3850円。購入は島森書店やたらば書房のほか、ウェブサイト、書店注文も可。

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