鎌倉市は7月21日、市内の3海水浴場と鎌倉海浜公園水泳プールで、津波避難訓練を実施した。
市職員のほか、各海岸の監視員ら計170人が参加。親子連れなど計約2300人が海水浴などを楽しむ中、津波発生を想定し、実際に海水浴客を砂浜に避難させるなど、誘導の手順を確認した。
当日は、津波警報サイレンが鳴り響くと同時に、大型のオレンジフラッグのほか、昨年市が約250本作製した小型の避難誘導旗を使用。誘導旗を手にした監視員らが率先避難し、海水浴客がこれを目印に一緒に逃げられるように促した。
海からの避難を促すオレンジフラッグは、市内のウィンドサーフィン業者などから構成される「鎌倉マリンスポーツ連盟」が考案したもの。東日本大震災が発生した2011年、市と協力し、沖合からでも目立つ色というオレンジ色の旗を作製した。
また市は昨年、より迅速に安全な場所に誘導できるよう、小型の誘導旗を作製。旗には「避難誘導」と日本語、英語で表記されている。約150本は「災害時に観光客の避難誘導に使用してほしい」と、近隣の商店などに配布した。
同連盟によると、鎌倉で始まったこうした取り組みは全国に広がりつつある。現在、静岡、宮崎、島根、千葉などの一部の海水浴場でも導入されているという。
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