障害者の職業能力の向上、企業や一般人に理解を深めてもらうことを目的とした「アビリンピック(障害者技能競技大会)」。高齢・障害者雇用支援機構は、その国際大会(9月・韓国開催)に派遣する日本代表選手32人をこのほど決定した。矢畑在住の関野賢志さん(26歳・ふれあい活動ホーム第2あかしあ)も選ばれており、悲願の優勝を目指している。
「課題をやり遂げる集中力がすごい。以前からスピードは抜群だった」。関野さんを指導するNPO法人パソコンボランティア湘南の川島邦男さんは太鼓判を押している。
国際大会には「データベース(基礎)」という種目で出場する。この部門は「アンケート入力」「伝票修正」「帳票作成」の3つの課題をパソコンで行う競技。2008年の全国大会で金賞に輝き、昨年10月に行われた同大会は招聘者として出場した。「アンケート入力」では課題が50枚出され、他の出場者が30枚から40枚程度完成させたのに対し、関野さんは時間内に全て仕上げた。そのスピードは反応の遅いパソコンでは追いつかないほどだという。
2005年から同法人で指導を受けており、習ったことは自宅に持ち込み反復練習を繰り返した。その地道な努力で、抜群のスピードに「正確性」が加わった。
「仕事に活かしたい」
国際大会は4年に1回の開催で、一度しか出場資格がない。それだけに思い入れも強く、現在は大会に専念するため就職活動は行っていない。母・とも子さんは「自分の意志で毎日パソコンに向かっています。何とか優勝してほしい」と期待を寄せる。関野さんは「仕事に活かせるように良い成績を残したい」と意気込んでおり、8カ月後の初の世界舞台に向けて技術の精度を上げていく。
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