振り込め詐欺 県下ワースト2位に 茅ヶ崎警察署管内 昨年の被害総額約6140万円
茅ヶ崎警察署管内(茅ヶ崎市・寒川町)における昨年の振り込め詐欺の被害が、件数、被害額ともに県下ワースト2位となったことがわかった。今年に入ってからも被害が出ており、同署では注意を呼びかけている。
振り込め詐欺とは、息子をかたる「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」、「還付金等詐欺」などの総称。平成22年1月から12月までに同署管内で振り込め詐欺が多発し、発生件数は未遂を含めて32件、被害総額は約6140万円に上った。この数値は、前年(平成21年)の6件、約604万円と比較すると、発生件数は約5倍、被害総額は10倍以上となり、県下2位の発生率となった。
特に集中しているのが茅ヶ崎市。被害合計のうち、28件約5610万円が市内で発生している。これは届出のあった事例のみで、同署では「未遂を含めて、実際の被害はさらに多いのではないか」と話す。
犯行の手口として多いのは、事前に息子を名乗る男から「携帯電話が変わったから登録してほしい」などと電話があり、その後、登録した番号から借金の返済などを理由に振り込みを要求するパターン。また、代理人などを装い、自宅まで犯人が取りに来る手渡し型も増えている。
「振り込め詐欺の存在を知っていても、騙されてしまう人が多い」という。昨年は、特に春先から夏にかけて振り込め詐欺の電話が集中し、被害件数も増加した。被害者の中には3ヵ月に渡って息子を名乗る男からのべ18回、総額2400万円を騙し取られた人もいるという。
今年に入ってからも『アポ電』と呼ばれる振り込め詐欺の事前電話がかかってきており、すでに市内でも被害が発生している。同署は身内から「電話番号が変わった」などの連絡があった場合、変更前の番号にかけ直して本人にもう一度直接確認を取る、警察署に相談するなどの対応を呼びかけている。また、管内の銀行などを回り、引き続き利用者への啓発と警戒にあたる方針だ。
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