茅ヶ崎市選挙管理委員会の委員長 小島 欣哉(きんや)さん 下町屋在住 75歳
「地道な仕事なんですよ」
○…任期満了に伴い、4月に行われる「統一地方選挙」。4年前の選挙当日は投開票の事務管理などに追われ、一睡もせずに翌朝を迎えたという。「地方選挙は1票の差が大きい。絶対に間違いが許されないので神経をつかいますね」と気を引き締める。平成15年から委員長職に就き、現在2期目。2月に入り、準備で日々忙しさが増している。
○…前回の投票率は市長・市議選ともに50%を下回った。平成21年に行われた衆院選の69%超と比較すると地方に対する関心の低さが分かる。そして、一番の改善課題が「若者の政治離れ」。全国的な問題でもあり、20代の投票率は平均値から約20%低い。選挙管理委員会(以下・選管)では今年度から文教大学の学生と交流の場を持ち、意見交換を実施。「若者の選挙啓発活動」をテーマに、明るい選挙推進協議会とともに「大学のHPに情報掲載したい」「若者と政治家が集まれる座談会を開催できないか」などアイディアを出し合っている。「(選挙は)政治に関われる数少ない機会なので大切にしてほしい」と切に願う。
○…大学卒業後、市役所勤務で部長職も務めた。市社会福祉協議会の専務理事を経て、選管には委員時代も含め10年以上在籍。また、市と関わってきた月日は50年を超えた。「茅ヶ崎市や市民のために貢献したい」。その気持ちがこれまでの活動を支えてきた。
○…「選管は何も問題がなくて当たり前。ミスがあったら叩かれる」。選挙運営を影で支える機関で、普段から日の目を見ることは少ない。「我々の仕事は地道なんですよ。でも、それでいいと思いますよ」と笑う。昨年の参院選からは期日前投票が市役所だけでなく、小和田公民館でも行えるようになった。「利便性を高め『投票率50%以上』を目指しています。積極的に足を運んでほしい」と呼びかけている。また、「ありきたりですが」と前置きした上で「公正な選挙」を目標に掲げていた。
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