神輿の魂、植木に込めて 米山稔さんが20年前から刈り込み
芹沢在住の米山稔さん(59)が自宅隣の畑に腰掛神社の神輿をイメージした植木を今年も完成させた。
約20年前から浜降祭の開催日直前に刈り込みを行ってきた米山さん。手入れをはじめた頃は、神輿の傘のみを作っていたのだという。しかし植木が成長するにつれ、他の部分も制作することが可能に。今では、神輿全体を植木で表現できるようになった。「イメージ通りに作りたいんですがなかなか難しくて。特にてっぺんにある神輿の象徴の鳳凰がいまだにうまくできないですよ。年を重ねるごとに本物に近づけてはいるんですが。それでも近所の人や通った人は、すぐに気付いてくれますよ」と時折笑みを浮かべて話す。
浜降祭の旧開催日である7月15日、自宅前に神輿が差し掛かった時に、産声を上げたという米山さん。自らも腰掛神社の神輿の担ぎ手として40年以上続けており、祭への想いは人一倍だ。
今年は、東日本大震災の影響で一時は開催が危ぶまれたが、例年と同じく7月18日に行われることが決定。そして、いよいよ本番が直前に迫ってきた。「昔と同じように日が近づくにつれて、茅ヶ崎人の血が騒いでますよ。一年に一度は必ずあると身体が思ってますから。今年もいつも通りに『どっこい、どっこい』って担ぐだけです」と高ぶる気持ちを抑え、当日を待つ。
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