サザンビーチちがさきのライフセーバーの監視長になった 樋上雄大(ひがみゆうた)さん 横浜市在住 22歳
ビーチの安全に尽力
○…ライフセーバーの長として監視チームをまとめ、海水浴客の安全を守っている。今年で活動が3年目になり、7月からリーダーとなった。「監視長を任されたことで責任を感じています。自分の業務だけでなく、チーム全体の動きを指示しています」。人の命に直接関わることだからこそ、真剣な眼差し。震災の影響を受け、心配していた海水浴客の数も現在まではほぼ例年通りだという。「多くの人が足を運んでくれるので、さらに気が引き締まります」。監視チームは複数の大学のメンバーで構成。連携を大切にし、何事もなく1日の監視を終えたときにやりがいを感じている。また、茅ヶ崎の海には人の心をつかんで離さない魅力があり、社会人OBも休日に訪れるほどだという。
○…文教大学3年でライフセービング部部長。日夜走りこみ、泳ぎ、ボード訓練、ビーチフラッグなどのトレーニングを欠かさない。技術を高めることが人を救助するスピードに直結する。トレーニングはハードだが、尊敬する先輩がいつも付き合ってくれて大学1年の頃から続けてこられた。「でも救助よりも事故を未然に防ぐことが大切。技能を使わないで済むことが一番良いことなんです」
○…茨城県守谷市生まれ。内陸で海をほとんど見ずに育ったが、中学生の頃から水泳が得意で部活に入り熱中した。趣味は映画鑑賞。スパイダーマンなどのアメコミヒーロー物を好む。それが高じて大学では映像編集・撮影を学び、将来はメディア関係の職に就きたいという。秋のインカレ後は部の活動を控え、就職活動に入る。「来年も社会人になってからも茅ヶ崎の海を守りたい。だから早く就職を決めないと」と苦笑い。
○…「ぜひ多くの人に魅力あるサザンビーチを訪れて欲しい」。今後は「海水浴客に無事故で楽しく過ごしてもらうこと」を目標に8月31日までほぼ毎日、愛着あるビーチの安全を守るために目を光らせる。
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