春の叙勲で旭日双光章を受章し、7月5日に勲章伝達式に出席した 大村 日出雄さん 東海岸南在住 73歳
地元茅ヶ崎に支えられて
○…産業振興の功労が称えられ、平成23年春の叙勲(旭日双光章)を受章した。「大変なものを受け取ったと思い、重みを感じました。緊張しましたよ」と7月5日に勲章伝達式で叙勲を受け取った時の事を思い出す。「周りの皆様の支えがあったからです。地域の中で育ててもらった長年の結果が受章に繋がったのだと思う。本当に『おかげさま』です」とあくまで謙虚に話し、周りへの感謝を忘れない。
○…茅ヶ崎市観光協会会長、また商工会議所名誉会頭を務める。これまでに茅ヶ崎JC、茅ヶ崎湘南ロータリークラブ、商工会議所会頭など茅ヶ崎市に根ざす団体に所属し責任ある立場から精力的に活動してきた。「昔から何かを計画して実行するのが好きでやってきた」。その行動力は健康だからこそ自然に湧いてくるのだと笑顔で話す。
○…茅ヶ崎に生まれ育ち、学生時代に事業を起こそうと決意。列車内の貨物運送に使われる木箱がダンボールに移行していく様子を見て、いち早く物流の成長を察知し、昭和40年にダンボール製造などを行う大村紙業株式会社を立ち上げた。高度経済成長期の激動の日本で会社を一代で築き上げた。平成7年に上場し今年で17年目を迎えた。全員経営、社員一丸となって経営するという信念のもと、全国に14の事業部、約250人の社員をまとめ上げる。東日本大震災では仙台の工場が被災した。現地に足を運び陣頭指揮をとり、現在は復旧が進む。また先日被災地への寄付も行った。「世の中は自分と同じ意見の人、違う意見の人がいる。それを理解して人と協力しながら生きていくことが大切」。経営者として話すときは鋭い視線で、いつも先を見据えている。
○…今後は若い世代に会社、地域を任せていきたいという。「さらに茅ヶ崎を茅ヶ崎らしく、長く多くの人に愛されるところにしていきたい」。自分を育ててくれた茅ヶ崎の活性化のために尽力する。
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