日々の観察によって大地震の兆候が分かる”かもしれない”理科実験器具が開発されている。
市内円蔵在住の岩坂一尋さん(51歳)が作り上げた『じしんカン』は18リットル缶(一斗缶)など、身近な部品などで作られている。「ヘルツホルム共鳴」という物理学の原理を応用しており、缶の周りで鳴る音によって異常を察知する仕組みだ。使い方は、冷蔵庫など屋内で日常的に音(低周波音)を出している所に缶を置き、これに岩盤から伝わってきた別の低周波が来ると2つの音が共鳴していつもと違う音が鳴るというもの。岩坂さんによれば共鳴した時には扇風機に声を向けた時のような音が聞こえるという。
開発のきっかけは東日本大震災前夜に自身が体験した微細な異常音だ。「震災後に改めて考えて、あの音は震源域から来た低周波によるものだったのでは、と考えました」(岩坂さん)。そこから市民が気軽に使用できるものを、と一斗缶を使ったエコ機器を作り上げた。岩坂さんは「これは検知器ではなく観察が必要な理科実験器具。少しでも防災の役に立ってもらえれば」と話している。じしんカンの問合せは岩坂さん【携帯電話】080(5453)8900。
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