川上音二郎没後100年・川上貞奴生誕140年記念事業 実行委員長 山口 洋一郎さん 南湖在住 65歳
すっかり『音貞病』だよ
○…「(茅ヶ崎市美術館の)小川(稔)館長がこの敷地に宝が眠っているっていうんだよ。一体何のことだろうって聞いていたら川上音二郎と川上貞奴のことだって。会う度に2人のエピソードを聞かされているうちに自分も”音貞病”になっちゃったんだよね」。美術館のある高砂緑地はかつて音二郎、貞奴の邸宅「萬松園」があった地。音二郎はエピソードこそ残ってはいるが、その人物像となると希薄だ。貞奴に関しては茅ヶ崎でほとんど知られていなかった。「これは面白そう。街を挙げて盛り上げよう」。構想は一気に加速した。
○…音二郎没後100年、貞奴生誕140年記念事業の実行委員長として手腕を発揮している。今後大小さまざまな企画が予定されているが、そのメーンイベントともいえる「川上音二郎・貞奴展」が9月10日(土)から茅ヶ崎市美術館で開催される。「日本の芝居を広めるべく志を持って世界を放浪した2人の勇気と度胸は見習うべきものがあります。今の時代でも難しいことをあの明治の時代にやってのけた。彼らの生き様を若者たちにもぜひみてもらいたい」と期待を込める。
○…株式会社洋建築企画(茅ヶ崎市東海岸北)の代表。建築家になるきっかけは中学2年の時だった。学校の図書館で「世界建築全集」を手に取り、全てが始まった。「『現代』という項目にあった建築物に一目惚れしたんです。今の仕事の原点はここから」。仕事も建築、趣味も建築。音貞同様、一度のめり込んだら自分が納得するまでとことん追及する。”いい加減”が嫌いだ。
○…ふとしたきっかけで知った音貞という宝。掘れば掘るほど面白さが溢れた。早く皆に伝えたい、そんな気持ちかもしれない。「音貞の人物像だけでなく茅ヶ崎の別荘文化や街づくりの歴史などにも迫れるはず。(イベントを通して)茅ヶ崎の財産を共有し、次世代にしっかり受け継いでいきたい」
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